2013年11月5日火曜日

前回の続きから書こうかな

クラシック音楽との出会いはこのベースがなかったらただ好きなだけで終わっていましたね。来る日も来る日もバッハを弾き続けていたあの頃。。。なんか懐かしいな。
このベースはなぜかわからないがクラシックばかりを弾いて覚えさせてた感がある。
あの頃はそんないい音になるなんてわからなかったけどね。
クラシックばかりを弾き続けて5年ほど経った時、なんとなく「あれ?」って音が顔を出し始めたけど、相変わらず言う通りの音なんてほど遠い感じのツーンとおすましな無表情な音。それからさらに3年。「あれ?いま何か返して来た?」。8年会話を試みて来て全く返事がなかったこのお嬢様から小さな返事が返って来た。再び音を返してみるとやはり反応があった。それからというもの嬉しくて今度は様々な音楽を弾いた。もうこれから先はどんどん良き相方になっていった。なんだか不思議なんだけどいつでも言うことを聞いてくれる訳ではないんだ。長く車に乗った後なんかはほとんどいい音がしない感じだったり、温度湿度に気を使ってあげてて磨いてあげたりするといい音で鳴ってくれたりする。
喧嘩もあったなあ。力づくでこの音だ!みたいに弾くとスッカスカな音がしてしょんぼりしたり、この音が奇麗なんだよなあ、と思って偉そうに弾くとまた酷い音だったり。
そうかと思おうと私の調子が悪いときにはとてもきれいな音で助けてくれたり。
そんなこと言ってるとおかしい人みたいだけどそんな感じなんですよ。本当に。

昔は多くの楽器を弾いていたけど、それ以来はこれだけ。
このベースだけになって10年くらいになるのかな。アコースティックよりアコースティックっぽいてよく言われ、生楽器と一緒の時には他のミュージシャンからこのベースで!と指定されることも多い。

そして今年に入り本格的にもう一つの楽器?が。。。
それはMac。
以前からレコーディングでは使っていたのですがまさかここまで使うことになるとはこれもまた思ってはいなかった。
MIDIを使ってクラシックなんかの作曲やこんな感じかな、というでは使っていたが、とんでもないサンプリング音源に出会ってしまったのですよ。
サンプルの音源を聴いて居ても立ってもいられない程興奮してしまった。もう全くといっていい程生の音だったのです。ストリングス、ブラス、パーカッション、どれも凄く美しい!
ただ、音が奇麗でもそれをコントロール出来ないとやはり変な感じになるのは以前から使って来たソフトで感じていたのですが、そのコントロールがまた素晴らしくリアルで細かい。わずかなフレーズでも作るのちょっと大変だけど出来上がったときには本物のオーケストラみたいで大喜びしてます。

最近では相棒のベースと、このクラシック楽器のソフトを使っての制作が主になってきてて、友人がこれはもうちゃんとしたオーケストラだから名前つけた方がいいよ!ということで「MAKOTO ORCHESTRA」というなんのひねりもない名前ですがこれに落ち着きました。


最近ね、演奏の仕事がめっきり減ってちょっと気持ちが落ちっぱなしになっているのでこの音楽制作はいい経験にもなってる。一日中音楽に向き合っていて、飽きたのかなって思ったり、もう仕事として音楽は出来ないのかもな、って思ったりいろいろ思うけどや音楽しかないのだから、音楽をやり続けるしかないよね。

作曲や編曲、制作もかなり好きなんだろうなあ。ずっとやってる 笑。
11月はとにかく家でレコーディングを中心にやっているので暇を持て余したら遊びに来てね。

2013年9月2日月曜日

愛機 フォデラとの歩み

6弦ベース。。。初めて手にしてからもう24年になるなあ。

最初に手にしたのはMoonのブビンガだったなあ。凄く重かったのを覚えてる。
もともとエレキギタリストだったのですが、指で弾きたいと思った時に近くにあったのが友人のベースでした。それで18才でギターからベースに移行し、ベースは普通4弦なのだけど、ベースについてなんの知識も無いまま、ギターと同じ6弦が弾きたかったので探したんだよね。そしたらいくつかはあったの。ケン・スミス、トバイアス、カールトンプソンなど
など。。。中でもケン・スミスの音はとても気に入ってね。値段を聞いてビックリ!当時まだ20才くらいの時で98万円だった。他のメーカーも同じような金額だった。そんなころ「Moon MBC6 ブビンガ」(国産)が
30万円ちょっとだったと思うんだよね。決して安くはないのだけれど、他と比較したらメチャクチャ安かったわけ。そうして6弦ベース人生が始まったの。

Moonのベースはとても丁寧に作られていて繊細だけれどしっかりとした芯のある音でベースとしては申し分のないものでした。しかし、楽器店でケン・スミスを発見してしまったんです。試奏はタダ!そう思って手を伸ばしてしまったの。「あ!ヤバいかもしれない。。。欲しくなっても到底買えるものではないぞ。弾いてはいけない!やめろ!絶対に欲しくなってしまうぞ!やめろ!やめるんだああああ!」と心の葛藤から我に戻った時には時すでに遅し。弾いてしまっていた。「いくらですが?」恐る恐る聞いた。定価は98万円。どんなに安くなってもたかが知れているわけよ。店員さん「特別に75万円でいかがでしょう」。訳がわからなくなっていたな。割引された額、およそ24万円!これって普通にいい楽器が1本買える金額なわけだ。

でも偉かった自分。我に帰り踏みとどまった。しかし寝ても覚めてもあの音が忘れられない。それからその店に通い、本当に欲しいのか、出したい音なのかを確かめた。行く度に惚れ込んで行った。
そんなある日、店員さんから「このケン・スミスを作られた方が独立をして工房を持っているんですよ。最近始めたばかりと言ってましたが弾いてみますか?フォデラって言うんですけど」。

まだ弾いても見てもいないのにその話を聞いただけで電気が走ったんですよ!ズババババッーーーー!って。

その数ヶ月後試奏用に何本かのフォデラが店にやって来た。
店に向かう途中、体が震えてたなあ 笑。
まるで初デートで恋人に会いに行くような感じ 笑。

そして、慎重に数ヶ月の時間をかけて慎重に選んだ最初の1本を決めた。
初の100万円を超える楽器。しかも楽器購入のための初ローン。
いよいよフォデラデビューの時がやってきた。

 真ん中の大理石のようなのが最初のもの。右が2本目、5弦フレットレス、左が今なお使っているもの。



音は自分のイメージにドンピシャ!この上ない喜びだったなあ。
そして3台目に名器、写真左の「6ストリングスコントラバスギター No13」との出会い。

大変なオーラを感じました。
しかし弾いたときの音には納得はしていなかったんです。正直いい音とは思えなかったなあ。けどなんだかわからない程のオーラで手元にやって来た。
石の上にも3年。そう思って弾いたけど、全くピンと来なかった。5年経った。なにかが変わって来たけど、これと言った感じではなかった。桃栗8年経ったある日、今までに無い親近感というのかな。音が近い。イメージが伝わるような感じがした。

その当時私の参謀を務めてくれていたベース


それから先は目覚ましい勢いでイメージのやり取りが始まった。



この出会いが無かったら今の音楽は無かったなあ。

続きは後ほど!





2013年8月16日金曜日

暑い夏。日本の夏。

4月30日以来のブログですね。
各地で40℃を越える激猛暑が続いてますがみなさんは元気にされていますでしょうか。
最近、レコーディングとアレンジをやっておりましたが、いろいろ他のことが多すぎてなかなか集中してアレンジ・作曲に移行出来ないのが悩みの種。
仕上げなければならない曲も多くあるので一刻も早く切り替えをして挑みたいものだ。来月にはさらにレコーディング・アレンジの仕事が入って来る。

過ぎてしまえばなんだかんだと言いながらもやっぱりやりがいを感じているんだよね。

そりゃそうだよね。自分にしか出来ないことだものね。

イメージを作るためのリフレッシュも真剣にやらないと器用では無いからぐちゃぐちゃになってしまう。そうならないようにバッチリ休んでおかないとね。

昨日、レコーディングで筑波に行った帰りに流星群を見ようと筑波山頂に行って来ました。綺麗な天体ショーでしたよ。何より嬉しいのは、筑波山の標高って830mあるんですよ。そうすると麓と比べると10℃近く涼しかったりするの!車の窓を開けてしばらくすると、寒くて窓を閉めるの!!
いやあ、もう下界には下りたくないなあってつくづく思いました。

最近ずっと手掛けているオーケストラのアレンジ、自分には向かないのかなあ。

かなりの集中力とエネルギーを持続的に、あるときは断続的に、という状況が仕上がるまで永遠に続く。凡人の私は心身ともにくたくたになる。
多い時にはトラック数が100近くなる。
そう・・・奏者一人一人作って行くの。どんなヴァイオリンを使い、どんな弓でどんな個性の持ち主か。一音づつそうやって組み立てて行く。曲を作れば言い訳ではない。

そうして、打ち込みの作業を進めて行く。
全ては想像力にかかっている。
タクトにどう各楽器の音が乗って来るのか。もしくは全く乗ってはもらえないかも知れない。現実の指揮ではそんなことがあるという話を本で読んだ。
打ち込みではそれはない。が、しかし音がばらけてしまったりあるひとつのものとしての塊感を感じなくなってしまうことがある。それはクラシックの既存の曲を打ち込みしてもだ。現実的ではない話に聴こえてしまうかも知れないが「鳴らせばいい」というものではない。やはり調和が必要なのです。

この調和が。。。苦手だ。。。

最新曲「Symphony No5-1 Indigo Flower」(アルバム To The Other Side」より)は9分14秒の曲。およそ1ヶ月で作ったのだけど自分としては異例の早さ。前作「緑の頃」は2ヶ月以上かかった。その間殆ど休みなくやって来たのでちょっとね。
これから取りかかる曲はまだまだたくさんあるから早く休養をしっかり取らなければならないな。みんな海外に行くのがよーくわかるなあ。誰か連れてってー!!


2013年7月19日金曜日

CD24作目「To The Other side」そして25作目「伎芸輪轉」と相次いで発売!


なんとこの7月にはCD3作出すんですよ。
この「To the other side」はピアニストにTAKAKO氏、そしてオーケストラ曲を挿入!

    1.Symphonir No.5-1「Indigo flower」
    2.To the other side
    3.Prologue of Legend
    4.Jardin de L’ete
    5.Symphonir No.2-2「The earth which becomes far 」




今月2作目は、「未来へ」に入っていた「藍の花」がオーケストラアレンジし、シングルカットされ「INDIGO」で登場。思いのほか曲の評判がよく、オーケストラバージョンにしてまた新たな世界をお楽しみ頂けたらと思います。
    1.INDIGO
    2.藍の花




3作目、「伎芸輪轉」。長年チャレンジし続けて来た「和」の音楽。
念願かなって尺八と言えばこの方、鶴の巣籠を始め真の古典を継承するNHKでもおなじみの「吉岡龍見」とのアルバムの登場です。贅沢にも二ヶ月かけてじっくり作りました。
ベースで和のアプローチをする。これは日本人であること、日本人にしか出来ないことを具体的に表現してみました。どうだ!

     1.三谷         吉岡龍見 独奏
     2.虚空         吉岡龍見 独奏
     3.鶴の巣籠       吉岡龍見 独奏
     4.幻想         重廣誠  独奏
     5.津軽じょんから    重廣誠  独奏
     6.平家         重廣誠  独奏
     7.五木の子守唄     吉岡龍見 重廣誠
     8.伎芸輪轉〜即興演奏  吉岡龍見 重廣誠







2013年5月21日火曜日

西日本ツアー 終了

西日本ツアーの報告(^^♫


ツアーは毎回楽しいなあ。
いつも一人か昨年は幡田賢彦(ピアノ)と一緒だったけれど今回はボーカルKiki Hanishina、ピアノSakuyaの3人でのツアーでしたので賑やかに華やかでした。

ツアーの前に、ちょっと不調気味のベースアンプをチェックしたらやっぱり不調で使用出来るかどうか不安な状態でした。急遽、アンプを買うことに(> <);
ブランドは今までと同じくアコースティックイメージ。CODA S4になった。そして今まで使って来ているFocus 1Rは元々電源部が海外用なので海外使用専用にすることにした。
最初のFocus 1Rの時に思ったけど軽くて出力が600Wあった。あれから随分時が経って現行のCODA S4はなんとヘッド部分の重さは無いに等しい程軽い!かなりビックリした。そしてヘッドの出力はなんとMAX1000W(8Ω)。写真下のようなセッティングだと300Wくらいかな。
アコースティックイメージのアンプのいいところはスピーカーが3WAYになっている。正面にツイーター、ミッドレンジ、そして本体底にウーハーが着いている。アンプ部分は独立2チャンネルありマイクもOK。音のクリアーさは私は好きですね。
さらにエフェクターも着いているというのは私にはとても嬉しい。
Focus 1Rはリバーヴのみ装着されていたがCODA S4はリバーヴ、ディレイ、コーラス、フランジャーまで着いている(組み合わせて使うことは出来ないけどね)。
今回のツアーでは大活躍でした!
ピアノは生がある場所が多かったのでベースとボーカルをこれに入れてこれが思っていたよりボーカルとベースの分離性がよかった。



初日!
5月10日 福岡県 福岡市中央 大名食堂かみや
友人K柳氏とN園氏の計らい&プロデュースによるライブでした。素敵なお客様に恵まれ、とても嬉しいひとときを過ごさせて頂きました。写真はお客様が撮って下さり、その場で仲良くなってしまいました。N山さんありがとうございます。



二日目
5月11日 福岡
シャンソン発表会のリハーサル。
長年一緒にやって来ているシャンソン歌手の荒木陽一氏主宰のシャンソン教室の発表会が5月19日アクロス福岡円形ホールで行われる。それに向けての生徒さんのリハーサル。みんな一生懸命でこちらの方が胸がキュンとなるなあ。



三日目
5月12日 福岡県 太宰府

荒木さんの生徒さんであり、いつも応援して下さっている原さんのお宅、その名も「地下メロ Hara」こちらでのコンサートはなぜかいつもとてもハートフル!KikiさんSakuyaさんもとてもとけ込んでました。
この日は早起きして前原から奥に入ったところにある白糸の滝に行った。





四日目
5月13日 長崎から山口
Sakuyaさんがかねてから行きたいと言っていた二十六聖人へ。



その後、高速道路を使わずに長崎から山口県周南市へ移動!




五日目
5月14日 山口県周南市 ジャズキッサ カルテェラタン

とても趣のある素敵な店でした。お客様も偶然来られた方々が殆どなのにも関わらず、皆さんCDまでお買い上げ下さりありがとうございます。







六日目
5月15日 広島県 周防大島へ
楽龍時に来たことのある方ならもうご存知!Rakuryujiブレンド珈琲を提供して下さっている「柿の木坂珈琲」の平川さんのところへ
Rakuryujiブレンドをまだ飲まれたことの無い方は是非一度お越し下さい。
マイルドで柔らかく、ブラックなのに甘くて深い味わいの珈琲です。
写真は平川さんの別荘からの眺めです。




七日目
5月16日 広島県尾道市 ミュゼッタ尾道
オーナーさんのお心遣いでなんとまあ山陽日日新聞(5月12日日曜日付け掲載 明治31年5月10日創刊)一面に掲載して下さいました!!美川憲一さんは二面に掲載されてた 苦笑。
オーナーの崎谷さんご夫妻に感謝m(- -)m
崎谷さんはなんとフルートオーケストラも主宰しドイツにも行かれた敏腕なのだった!
みかんありがとうございます!!


http://www.musetta.jp




八日目
5月19日 大阪市東淀川区 ギャラリー耕
Kikiさん、Sakuyaさんとの3人のライブはここが最終。
真ん中の写真に注目!!
「相馬野馬追」!!
なんとまあ不思議なご縁を感じました。
こちらのお店の調律師の方が南相馬へ行かれたそうで、ポスターはこちらのお店に貼られたとのこと。そんな深い縁を感じながらのコンサートはとても楽しかったなあ。







九日目
5月18日 大阪から福岡へ
今回はKikiさんのレガシー君での移動でした。私のタント君はお家でお留守番してました。
一日かけての移動でした。雲が、空がとても美しかったです!




十日目
5月19日 福岡 アクロス福岡円形ホール
第10回 荒木陽一シャンソン教室発表会
皆さんのお顔も覚えているのでなんだか単なる伴奏ではなくこちらもドキドキな感じでした。私は7回目から?だったかな。参加させて頂いてますがみんな上手くなったなあ。





アクロス福岡での本番終了後、帰りの岐路に。
最後の九州、関門海峡 門司側。


5月20日
無事、楽龍時に帰還。
当たり前なんですけどね。帰って来たら田んぼがこんな素敵な景色に変わってました。




次回ツアーは7月下旬〜8月上旬を予定してますが行けるのかな。。。

2013年4月30日火曜日

嬉しい!エピソード!

自分のアルバムが世界配信されたのも嬉しいが、私がプロデュースした「Kiki Hanishina」がいよいよデビューした。
オーケストラのインストは今までいろいろ作って来たが歌が入ってのものは以外にも今回初の試みとなった。
http://makoto6stb.com/welcome/Kiki_Hanishina.html

挿入曲はSakuya作曲「バレリーナ」、同じくSakuya作曲「緑の頃」
そしてそれぞれのカラオケが入った全4曲!インターネット販売価格はなんと500円!!

CDは1000円!あなどるなよ〜!CDにはCDにしか入れてないものがぎっしり入っているのだ!両方買わないと損なのだ 笑

今回、2曲ともSakuya氏の曲なのだがフルアレンジするにあたって、というかあまり他人の曲をアレンジするのは気が進まないんだな。
やっぱり一生懸命作ってそれはその良さで充分だからね。

まずは「バレリーナ」
淡々としていながらちょっと重めなリズムとSakuya氏のベーゼンドルファーからスタート。後半は私の十八番オーケストラの登場だ。
Kiki氏、Sakuya氏には花丸をもらい一発OKでアレンジ決まった。

そして「緑の頃」
Sakuya氏の希望ともありフルオーケストラアレンジに着手した。
曲の相性が良かったのかまあまあ出て来る出て来るメロディーラインが。
気がついたらフルオーケストラにパーカッションが3人編成で加わる程の壮大な曲になってしまった。

Sakuya氏から頂いた言葉は「やっぱりアレンジだな。これは凄い」と淡々と語ってくれた。とりあえずホッとはしたが肝心なKiki氏がどう受け取ってくれるか。。。
まあ考えてもしょうがないのでメール添付で送った。
帰って来た言葉は「これ本当に私が歌っていいのお!!凄い!凄い!」と喜んでもらえたようでこれでやっとホッと出来ました(^^

もうとんでもない譜面の段の多さ(声部=楽器の種類)に久しぶりになったけどそんなにガッツリという訳ではなく聴いて下さる方々がいつまでも聴いて下されるよう丁寧に作り込んだというのが私の感想です。

上のリンクから試聴・購入出来ますので是非聴いて下さい。

2013年3月5日火曜日

2月20日発売の新作「未来へ」


ご予約頂いたお客様、既にご購入して下さった皆様、これからのお客様、いつもありがとうございます。
そして全国にいらっしゃるコアなファンの方々本当にありがとうございます。

ジャケットに書きたかったことが本当はもっといっぱいあったのですが入り切らなかったのでここで書きます!

今回のアルバムは私としては異例の1年空いてのリリースとなりました。

人生いろいろあるのはいつものことなのかも知れませんが、本人は結構大変なんですよね。。。これでもいつも真剣に生きているんだぞ。

ファーストアルバムから12年。干支が一回りしました!
そしてこの作品、ソロアルバムでは23作目になりましたあ〜 拍手!!
うん。よく頑張った。よく頑張っているぞ MAKOTO!!
だから「未来へ」!
まだ頑張るぞ!やり続けるのだ。
もういい加減順番が回って来てもいいんじゃないかなあ〜って思っていますが、いや!中途半端じゃ面白くない。だから曲も交響曲!大きいものにチャレンジして自分のものにしていくのだ。これからもシンプルで、いいと思った音、音楽を提供して行きますよ!


なにがともあれ喜んでいただけたら良かったかな。

さて、曲の紹介と行きましょう。

アルバムタイトル「未来へ」
 今までやってきた音楽の基礎になったのはクラシックと歌謡曲。
純粋にクラシックをやるということは私には恐れ多いことでした。いざやろうと思うと敷居が高いし、難しいし、簡単には行かないことの連続でしたから。ここらで乗り越えておかないと!
そして一歩前に出てみました。聴いてみたらいつもとそんなに変わらないんじゃない?と思うかも知れませんが私には大変なことだったのですよ。

1.グスタフ・マーラー 交響曲第5番第4楽章 アダージェット
アダージェットの代名詞にもなっているこの曲ですが初めて聴いたのは今から20年近く前になりますがその時の衝撃は凄かったですね。ボン!ってベースがかっこいい!ストリングスが美し過ぎる!まぶしい!こんな情景美を音楽で表現出来るマーラーにとにかく驚きました。いつかこんな凄い曲を6弦ベースとオーケストラで演奏してみたいな、そんなことずっと考えてました。そして私のつたない能力を出し切ってこのオーケストラを完成させました。
かけた時間は半年。
形にする。取りかかる前はただでさえ壮大かつ長いこの曲を最後まで作り上げられるのか自信はなかったでした。
ただでさえ気持ちが乗らないとやらない私が本当に最後まで出来るのかな。。。
少しずつ少しずつ焦らずゆっくりと場面ごとにつくって行きました。そして最後に全部をつなげて聴いてみてがっかりしましたね。そんな簡単ではなかった 苦。
また最初から作り直し。当初、譜面をおこしてざっくりつくった時は9分10秒程度でした。そして半年後、完成した時には11分にまでなってました。何度作り直したかな。今となってはいい思い出になりました。
この曲を通じて私が得たもの、それはたくさんの愛。
この曲をやるためにここ楽龍時に来たのかなと思う程、景色や鳥、虫など自然から教わることも多かった。もちろん人にも。
1曲目に持って来たのはそんな敬意からです。

曲のイメージ
大自然。鳥がさえずり、虫や小動物たちが話しかけて来る。
水はうるおい、太陽の陽射しはわずかに冷たいが草木や川や海をきらきらと輝かせる。
澄んだ空気と水はこの世のものとは思えない程甘く上手い。
そんな空気や水は険しい大自然の中で生まれて来る。
そしてそこにあつまってくる生き物たち。そこには人間の想像を絶するドラマが潜んでいる。そんな背景も感じて頂けたら嬉しいです。
このイメージはここ楽龍時(寺ではありません Live & Cafe Rakuryuji と言います)。でなければ発見出来なかった。

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2.サン・サーンス 白鳥
15年くらい前になるかな。初めてチェロを手にしたのは。
ベースともギターとも違う弓を使いフレットの無い楽器で音を奏でる。
いつかは弾けるようになりたい!そう思って一生懸命練習してもなかなか上手くは行かないものですね。そしてある方が「6弦ベースでやったら?」と言ったのでやったらそれが大ウケ。でも作品にしようと思うとやっぱり解釈やチェロの運弓、呼吸が必要になる。そして再びチェロを借りて猛練習。そして再び6弦ベースに置き換えて。はい、そうして出来上がったのがこの「白鳥」です。これでやっと少しはチェロが自分の中に入ったかな。

3.ベトルジハ・スメタナ モルダウ
私の幼少期へと一緒に行きましょう。行きたくないか 笑。
中学生のときだったかな。「メロディーがうねる」という初体験をしたのがコレ。
そのうねりを当時はリコーダーで吹いてみていたけど上手くは行かなかった。今ならもう少し上手くあの感動を演奏出来るのかなと思いやってみた。あらためてやってみて凄い重厚な曲だなあと感動してしまった。

4.マコト・シゲヒロ 落葉
千葉県松戸市から流山市に抜ける道がある。その途中に「二十一世紀の森」という素敵なところがある。けどそこは通過 笑。進行方向、松戸市八柱というところから流山に向かってこの二十一世紀の森を通り抜けて行くとその先はずっと街路樹のある美しい通りが続いている。その通りが国道6号線に出るところまで続いているのね。2013年1o月だったかな。夜22時を回ったころここを通っていたの。そしたら道路脇に落ち葉がたくさんつもっていたんだ。車を走らせる度に「ザー」って凄い音がした、最初は落ち葉だと気がつかずに車の調子がどこか悪いのかな?なんて思っていたんだけど、窓明けてみて落ち葉の音だと気付いたんだ。そしたらなんかワクワクしてきてゆっくり車を走らせて、落ち葉の匂いと音に浸っていた。あーもう少しで通りが終わっちゃうなあ、と思っていたら前方上空から大きな葉が一枚ひらひらと落ちて来た。ゆっくり走っていたので味わうようにスローモーションな感じでしたよ。落ち葉がちょうどフロントガラスのところまで来た時に車は走っているのでその落ち葉がスーッとまた上に舞って行ったんです!この時、キターッて思ってその場で作りました。曲の最後の方に上からひらひらと落ち葉が落ちて来てスーッと上に上がって行き感じが伝わるかな?

5.マコト・シゲヒロ 藍の花
ここにはこの曲のドラマになったきっかけがふたつありました。
ひとつは日頃からお世話になっているMさんがいましてその方へ向けての作曲をしていました。そうしましたらあるイメージがスーッと降りて来たんです。それがエディットピアフでした。この曲を聴かれた方はあれ?愛の讃歌?!そう思うでしょうね。けど全く意識はしていないのです。ただ降りて来たのがこのイメージだった。きっと愛情に満ちた方に向けてのことだったのでピアフさんも賛同してくれたのかもしれませんね。タイトルも何となく似ていますがこれも本当に偶然なんです。Mさんいつもありがとう!!

6.ヨハン・セバスチャン・バッハ G線上のアリア
もう名曲ばかりやるのはプレッシャーなんですよ。
誰が選曲してるの?はい、私です。
マーラーのところでも書きましたがオーケストラって憧れです。私は学歴もなければ専門的な音楽教育も受けていないので余計にそう思うのかも知れませんね。今は勉強をしようと思ったらインターネットなどを通じてどんどん出来ますが、出来ないのはそこで感じる空気かなって思います。勉強ってその雰囲気も含むように思うんですよね 余談でした。
本当はこれも白鳥同様にチェロでやってみたかったんですよ。以前お弟子さんたち20名程をヴァイオリンやチェロに見立ててこの曲をコンサートでやったことがあったのですがその時も美しいなあと思いましたね。ひとりひとりにオーケストラの伴奏を付けてあげたいと思ったくらいでした。それからずっと思っていたのでやっちゃいました。

7.イギリス民謡 グリーンスリーブス
やっておかなければならないように感じていた曲のひとつ。
リコーダーのころの自分。あの頃小学生だった自分が今の自分だなんて信じられないけどどこかでわかっていたのかも知れないな。だって同じ曲をもう何十年も経ってやっているんだもの。

8.スティーブン・フォスター 夢路より
この曲もやっておかなきゃの1曲でした。「夢路より」というタイトルの意味が全く分からずにいたあの頃。そんなあの頃の私にもわかるこの曲は凄い!

9.ヘンリー・ローリー・ビショップ 埴生の宿
学校で今はあるのかな。芸術鑑賞会。いつもこの時期が来ると期待はせずに寒い体育館でどう過ごしていたら少しでも暖かいかなってことくらいしか考えていなかったな。
そんなある時に芸術鑑賞会で観たのが「ビルマの竪琴」でした。最後のシーン「みずしまー!一緒に日本に帰ろう!あれは水島に間違いない。おい水島!〜そしてこの曲をみんなが歌い出す〜」このシーン。。。泣いた。

10.フランツ・シューベルト シューベルトのアベマリア
アベマリアもいろいろありますがこれを選んだ理由はピアノが好きなんです。
バッハの平均律クラビーアを使ったグノーも素敵ですが、このピアノのアルペジオはモワーっとした感じがとても美しい。

11.Sakuya かがやき
ピアニストSakuya氏の曲。いつも素敵な曲をありがとう。最初この曲を聴いてタイトルを聴いた時にピンと来なかったんですよね。真逆な感じがして。けどね曲の終盤に向かうに連れて霧が晴れて来る感じで何かが見えて来るんです。気がつくとうっすらと、ぼんやりと、光が見えて来るんです。
どんなに悲しいこと、辛いことがあっても、ここで一筋の光をあなたは掴むことが出来るでしょう。この曲はまさに「かがやき」です。

12.マコト・シゲヒロ 未来へ
アムバムタイトルでもあるこの曲。
一歩前に出るというのは何をするにも勇気がいりますよね。
そしてひとつ手に入れるということは手放すものもあったりする訳で。。。
行かなければならないけど、居心地の良い、慣れたものには後ろ髪惹かれますよね。
ちょっと未練がましいかもしれませんが、そう思っていても一歩前に歩き出しているうちにどんどん遠ざかってちゃんと未来へ向かって歩んでいく。
けどね大事なのは今までとは違うことをするということ。このアルバムで私が一番表現したかったのは、今までのものもとても大切で大事なものだとわかった上で新たな一歩を踏み出すということ。今回のアルバムは同じことをやっているようで実はたくさんの勇気や決断が必要でした。一番大変だったのは大切なものを手放すこと。「一番大切なものって音楽じゃないの?」そうだね。。。今まで「自分の音楽」と言って来たし、そう思って来た。しかし、私の曲は1曲も存在しない。全て音楽からの贈り物を代弁しているに過ぎないから。私はなにも出来ないし、していない人間だとわかったのです。
なので、自分が大切に思って来ていた音楽に目覚めた時の小学生の頃、中学生の頃の音楽を入れました。
自我でやる音楽とはこれでお別れなんです。
これからの私は「音楽に仕える」。

13.フランツ・シューベルト シューベルトの子守唄
もっと繊細な音でやりたいと思っていたのだけど、安らぎってこの無骨さが良かったりもするのかな。
あえて1本でやりました。理由は、こうあるべきだと選曲の時に思ったから。
この曲にしたのは、疲れてしまっては未来へ踏み出す元気、勇気は出ないぞ!
しっかり寝て今を変えて行こう。そして目覚めは再びマーラーで大自然に包まれたイメージで聴いて欲しい。


最後に。。。
ジャケットの写真、皆さんなんだかお分かりになりますか?
当たったら凄いですよ〜。
もしわかった方は Live & Cafe Rakuryuji に来た時にスタッフに言ってみて下さい。
きっとなにか素敵なサービスがありますよ♫


「未来へ」重廣 誠




2013年2月26日火曜日

新作CD「未来へ」が2/20発売開始!

前作「Waterfall」から一年。。。
iTunes、Amazon、はじめ世界300ヶ国で販売されることになりました。


「未来へ」 税込み3000円 

挿入曲
1.交響曲第5番第4楽章 グスタフ・マーラー
2.白鳥         サン・サーンス
3.モルダウ       ベトルジハ・スメタナ
4.落葉         重廣 誠
5.藍の花        重廣 誠
6.G線上のアリア     J.S バッハ
7.グリーンスリーブス     イギリス民謡
8.夢路より       スティーブン・フォスター
9.埴生の宿       ヘンリー・ローリー・ビショップ
10.アベマリア      フランツ・シューベルト
11.かがやき       Sakuya
12.未来へ        重廣 誠
13.子守唄        フランツ・シューベルト


ソロファーストCDから12年、23作目になるこのアルバム「未来へ」。
自分にとってとても意味のある、節目にあたるこの作品に幼い頃からの思い出の曲をやらせて頂きました。
やってみたかったこと。それはオーケストラとの共演。。。
それで1曲目から、私のオーケストラ作曲のバイブルになっている曲「G.Mahlar Symphony No.5-4 Adagiet」。手がける際、パソコンから譜面をダウンロードして打ち込みをして作り上げて行き、読めないスコアを常に持って歩きました。この曲を演奏しているオーケストラもいくつ聴いたかわかりません。
広大で美しく、私には神の宿る曲、神聖な曲としてのイメージがありました。
一番最初に聴いたのは今から20年程前になりますかね。フジテレビのドラマ「それが答えだ!」という番組がありました。この中で流れていたのがこの曲。とても衝撃的だったなあ。興味のある方は見てみて下さい。
過去の思い出と今からの一歩「未来へ」。
6strings contrabassguitarの新しい世界をお楽しみ下さい。