人生でこんな恐怖を味わうことになるとは思いもしなかった昨年のこの頃。
先々の本番をシンガーのSMさんとの入れていた矢先、身体が思うように動かなくなった。それどころか立ち上がることすら出来ない。落ち着いてから即病院へ行ったら脳に異常がありそうということで即精密検査となった。
様々な命に関わることが起こる可能性があり絶対安静となりコロナ禍であったため自宅での安静を余儀なくされた。
入っていた本番は全てキャンセル。辛かったのはMSさんには信じてもらえてない感じだったことだった。。。そして死を考えさせられたことだった。
体調不良により食生活は変わり、無理の効かない体になってしまったことで行動範囲は近所のみで殆どが徒歩圏内という生活になった。
そのおかげか昨年11月には血圧も正常値になり降圧剤の服用は無くなり、痛み止めと眩暈の薬だけになったのだがこれを期に薬を飲むことをやめてみた。
結局、様々な異常の疑いがあるということで検査の日々が永遠と昨年12月まで続いた。
2022年12月の暮れが押し迫った頃、なんとなくいろんなことに対する病気のことや医師の言うことに違和感を感じ出した。
確かに身体が不調なのはわかる。手足の痛みを伴う痺れと頭が割れそうな頭痛と吐き気と前後左右上下がわからなくなる眩暈が1日の中で何度となく繰り返される。
しかし、心はどうだろう。
心は元気なはず。体調が不調なことからの出来ないことの意識や実感が大きくて心まで病んでいたことに気付いた。
2023年になり、心まで病気になってなるものか!と自分に言い聞かせてみることにした。
そして医師の判断よりも自分の胃腸(心)に目を向け僅かづつだが音楽生活に再びシフトしてみた。
身体はやはり悪いようだということはわかったのだが、音楽が楽しくて楽しくて仕方がない。今までは仕事として追われる音楽ばかりだったのが体調不良により無理は効かず、難しいこともこなすことが出来ないので楽しい!とフワーッと思って行動に移せるごく僅かなことだけで満足感がとても大きく感じ、今の出来ない環境な筈なのに幸せ感がとても大きいのだ。
そして、何よりも自分がまるで幽体離脱しているかのように他人を見るように見えて来た。
その自分というのがとても大きな勘違いや偏った価値観、傲慢な人間であったことが手に取るように見えてしまった。
こんなに酷い無責任な嫌な奴だったのかと落胆した。
これが私の大発見。
自分が動けないことで、たくさんの人たちの協力無しでは生きて行くことが出来ない、その愛情に支えられて生きているのだと骨身に沁みて見えて来た瞬間でもあった。
またどれだけ多くの人たちを傷付けて来たのかと…
楽龍時の在り方、自分の音楽の在り方も考え方も病気で殆ど停止したことから0リセットされた感じだった。
その頃から不思議な夢を見るようになった。
その夢に出てくる方がいつもここぞという時にメッセージをくれる。
とても大切に守らなければいけないもののようだということだけわかる。
具体的には書けないがそういうことだと思う。
今後どのような人生になるかわからないが、大切だと思うことだけでなく少しでも丁寧に正面から向き合おうと思った。